核種識別・探索メーター 取扱説明書
200種類以上の核種識別とスペクトル解析など必要な機能を一台に。
校正はいつ、使うべきか?
校正は、探索モードの時に使います。
場所を移動した時、より高い放射線量を探したい場合には、何度か、校正を行ってください。 校正を行うことで、測定器は、周りの放射線量を記憶し、より高い放射線源の場所でのみアラームを鳴らすように動作します。
探索モードとは?
探索モードは今現在の放射線量を調べて、それよりも高い放射線量を検出するとアラームや振動で知らせるモードです。
探索モードの便利な点は、警告アラームが発動する放射線量が自動的に設定される点にあります。たとえば作業現場に着いて測定器の電源を入れると測定器は、その場所の線量を測定します。この時に背景放射線量を記憶して、この値よりも少し高い放射線量で自動的にアラームが発動するようになります。
警告アラームが常に自動設定されるため、これから出会うかもしれない未知に放射線量に対して確実に警告を発動させることができます。
メニューから「校正」を選択すると、背景の放射線の測定を開始して、まわりの放射線量を記憶します。
放射線の高い場所を探すために、移動したり、いろいろなものに測定器を近づけてみてください。
放射線の高い場所を見つけたら、その場所で再度、1を行います。測定器は、線量の高い今の場所の放射線量を記憶します。次は、さらに線量の高い場所でアラームが鳴るようになります。
これを繰り返すことで、身の回りで最も線量の高い場所を探すことができます。
屋外での探索モードの使い方
探索モードは、音の早さや振動の強さで放射線量をお知らせする機能です。
放射線量を数字で比較しなくても、音や振動だけで、放射線の強さを直感的に知ることができ、公園や庭など広範囲の探索にとても有効です。
- 測定したい場所に到着したら、モードボタンを長く押して、測定器に今の放射線量を記憶させます。
- 歩き回っていろいろなところを測ってみてください。明らかに高い放射線を検出すると、アラームが鳴ります。アラームの鳴る間隔を頼りに、もっともアラームが早く鳴る場所を探してみてください。
- アラームが早く鳴る場所が見つかったら、μSv/h の表示単位で線量値を読みとります。(例:0.2 µSv/h)
- より強い放射線量の場所を探したい場合には、再度、モードボタンを長く押して、 この場所の放射線量を記憶させます。これで測定器は、0.2 µSv/h よりも、高い放射線源を探そうとします。
- 次は、0.30 µSv/h のような高い線量のところで、アラームが鳴ります。
この手順を繰り返すことで、公園や庭などの広い場所から、高線量の場所(ホットスポット)を探し出すことができます。