減速材の欠点

減速材の欠点は、測定感度が落ちることです。

減速材は大きいほど良好な特性の線量計となりますが、減速材が大きいほど測定器の感度が低下します。 つまりより大きな減速材は減速させすぎて検出器に入っていく中性子線が減ってしまい測定感度が落ちるのです。

そのため中性子線があるかないか、すばやく判断したい機器の場合には、より小さい減速材が採用されています。 線量率計より小さい減速材を採用することで、感度が高くなり中性子線の線源をより短時間で検出できるようになります。

中性子線測定器の選び方

空間線量率を測定したいのであれば大きい方(BDKN-03)

中性子線がどこから出ているかより高感度ですばやく探すことが目的であれば小さい方(BDKN-01)を選択してください。

減速材の大きさとエネルギー応答

大きな減速材は、幅広いエネルギー(いろいろな速度の中性子線)を減速させ、測定することを可能とするためエネルギー特性は平坦になります。平坦になるということは、どんなエネルギーが来ても測定値の誤差が同じであるという意味になります。 このような良好なエネルギー性能があれば、人間の被ばくを測定するといった目的に利用できます。つまり大きな減速材をもつ中性線の測定器は「線量計」です。

小さい減速材の場合には、高エネルギーな中性子線を減速できないためグラフの赤線・右側のように感度が落ちます。大きな減速材との差はそれほどは大きくありません。一方で低速~中高速までの感度はとても高くなりますが、全体的にはエネルギー特性は平坦ではありません。このような測定器は放射線源があるか、ないかを「探す」目的に向いています。