X線検査器とは?

この測定器は被ばく量を測るものではなく、X線装置から、どのようなX線が出ているのか、X線の品質そのものの測定をします。

X線の線質を見える化

X線の線質(エネルギー特性)は、診断画像のコントラストや被ばく線量に直結する重要な指標です。

didoNEO は、管電圧、半価層(HVL)、総ろ過(Total Filtration)などの線質パラメータを高精度に測定し、装置の劣化やフィルタ特性の変化を早期に検出します。

定期的な線質管理により、診断精度と被ばく低減を両立できます。

自動測定

1回のX線照射で、管電圧・照射時間・空気カーマ・HVL・総ろ過・線量幅積(DWP)などを同時に自動測定します。

従来は、アルミニウム板の厚さを変えてX線を照射し、線量が半分になる厚さ(半価層)を求める必要がありましたが、didoNEOではそのような煩雑な手順は不要です。

X線スペクトルを解析することで、実際の減弱曲線を再現し、物理的実測法(JIS Z 4121法)と比べて ±5% 以内の精度で総ろ過・半価層を算出します。

IEC 61674 準拠

didoNEO は、国際規格 IEC 61674:2012 に準拠した医療向けX線装置のための高精度測定器です。

日本放射線機器工業会規格 JESRA X-0087C:2023(医用X線装置の品質管理測定に関する規格)に基づく半価層(HVL)、総ろ過(Total Filtration)など評価できます。

医療施設や検査機関におけるX線装置の性能確認、品質保証(QA/QC)、および法令対応を支援します。

ポータブルで現場対応

本体はわずか160g、検出器は56gの超軽量設計で、持ち運びやすくどんな現場でも使用可能です。

約9時間の連続動作が可能な充電式バッテリーを搭載し、歯科パノラマや携帯型X線装置など、幅広い環境で使用可能です。

大型カラー液晶で波形や測定値を即座に確認できます。

外付け検出器を接続したX線用放射線測定器。画面には線量率(µGy/s)、平均値、最大値、パルス情報が表示されている。

X線の品質(線質)とは?

線質とは、X線のエネルギー分布や透過力を示す指標です。 同じ線量でも、線質によって画像品質や被ばくの影響は大きく変わります。

硬いX線・軟らかいX線

「硬いX線」「軟らかいX線」は、X線の平均エネルギーを表す表現です。

エネルギーの低い軟X線は透過力が弱く、皮膚で吸収されやすいため被ばくが増えやすくなります。 一方、硬X線は透過力が高く、体内部を通過しやすいため診断に適しています。 ただし硬すぎると画像コントラストが低下するため、線質の最適化が重要です。

外付け検出器を接続したX線用放射線測定器。画面には線量率(µGy/s)、平均値、最大値、パルス情報が表示されている。
didoNEO は本体を横向きにすると照射時間(横軸)、線量率(縦軸)のグラフ表示になる。

高品質なX線は患者の被ばくを減らす

適切な線質を選ぶことで、画像品質を保ちながら患者被ばくを低減できます。 そのため医療現場では、X線品質を定期的に測定・管理することが求められます。

didoNEO はX線品質を自動測定します

管電圧、半価層(HVL)、総ろ過(Total Filtration)などを 1回の照射で同時測定。 透視・CT・歯科用X線まで幅広く対応し、 不要な被ばくを抑えた最適な線質管理を支援します。

didoNEO は本体を横向きにすると照射時間(横軸)、線量率(縦軸)のグラフ表示になる。

X線の品質を自動測定

dido NEO は、透視撮影・CT・歯科など医療現場のX線装置を評価する14項目を同時に測定できます。

空気カーマ(Gy)

X線がどれくらいの強さのエネルギーで出ているかを表す値です。X線装置が、設定どおりの出力で動作しているかを確認するために使われます。< /p>

空気カーマ率(Gy/h)

1時間あたりの線量を示します。照射中のX線の強さや安定性を評価できます。

平均空気カーマ率(Gy/h)

照射全体を通した平均的な線量率です。設定した出力が安定して維持されているかを確認できます。

最大空気カーマ率(Gy/h)

照射中に発生した最も強い線量率です。瞬間的な過剰照射や異常なピーク出力の検出に役立ちます。



半時間の空気カーマ率

照射の中間時点での線量率を示します。時間変化を伴う撮影における出力バランスの確認に使われます。

線量幅積(DWP)

線量幅積は、線量(Gy)と照射野の幅(mm)の積(かけ算)で表される値です。CTやパノラマ撮影など、移動しながら照射する検査で患者被ばくの目安になります。

管電圧(kV)

X線のエネルギーを決める重要な設定値です。高いほど透過力の強いX線が発生します。

実効電圧(kV)

照射全体の平均的なX線エネルギーを表します。線質や出力の安定性を評価するために用いられます。

IEC 61674で定義される標準測定値であり、線質の評価や出力安定性の確認に使用されます。



最大電圧(kVp)

照射中に発生した最大の管電圧です。

設定値からのズレや過電圧の有無を確認できます。特に撮影初期のピーク出力が高すぎる場合は、被ばく線量や画像コントラストに影響を及ぼすため、この値が重要です。

X線の照射時間

X線が照射されていた全時間です。タイマやシャッター制御が正しく動作しているかを確認します。

X線照射時の空気カーマ率の時間変化(最大値・平均値と照射時間の関係)


X線の照射時間と露光時間の関係を示す図。測定開始ラインから照射が始まり、最大値の50%以上となる区間を露光時間として定義し、全体の照射継続時間との差を示している。

露光時間

実際に有効なX線が出ていた時間を示します。 出力の立ち上がりや減衰の影響を除いた評価が可能です。

パルス数・バルス率

照射中のパルス回数と、その頻度を示します。 パルスX線装置の動作安定性を確認できます。

歯科用パノラマ撮影や透視装置では、パルス周期の安定性が画質や被ばく量に直結します。



半価層(HVL)

半価層は、X線の強度が半分に減衰するまでに必要なアルミニウム厚さ(mmAl)を示します。

不要な低エネルギーX線を除去する度合いを示します。 皮膚被ばくの低減や装置状態の確認に重要です。

総ろ過(mmAl)

X線の強度が半分になるまでのアルミ厚さです。 X線の「硬さ」を表す代表的な線質指標です。

総ろ過の変化は管球の劣化やフィルタの損耗を早期に検知する手がかりにもなります。

IEC 61674:2012準拠

医療用X線測定器に関する国際規格です。 didoNEO は規格に基づいた測定で、装置間の比較が可能です。

didoNEO の大型カラー液晶画面。横向き表示で線量率(µGy/s)を時間軸でグラフ表示している様子。

大型カラー液晶

didoNEOは3.8インチの大型カラー液晶を搭載しています。

縦向きに使う 測定値を数字で表示
横に傾ける グラフ表示になります。

X線の品質測定は簡単です

didoNeo は、照射するだけで自動的に測定開始、照射が終わると測定結果が表示されます。

測定結果

放射線測定器の測定結果画面。積算線量、露光時間、実効電圧、最大電圧を一覧で表示している。
Dose 空気カーマ
Exp. Time 露光時間
Eff. kV 実効電圧
Peak KV 最大電圧

線量に関する結果

線量に関する結果画面。平均空気カーマ率、最大空気カーマ率、半分時間の線量率、パルス数、パルス率を表示している。
Avg. DR 平均空気カーマ率
Max. DR 最大空気カーマ率
DR@t/2 半分の時間の線量率
Pulses パルス数
PPulse rate パルス

時間に関する結果

時間特性に関する結果画面。積算空気カーマ、露光時間、照射時間、パルス数、パルス率を表示している。
Dose 積算空気カーマ
Exp. Time 露光時間
Rad. Time 照射時間
Pulses パルス数
Pulse rate パルス率

品質の結果

放射線品質に関する結果画面。実効電圧、最大電圧、半価層(アルミニウム)、総ろ過量を表示している。
Eff. kV 実効電圧
Peak kV 最大電圧
HVL Al 半価層(Al)
TF Al 総ろ過(Al)

自動で感度を補正

あらゆる種類のX線を正しく測定するために、didoNeo はX線のエネルギーによって測定値を自動補正しています。

感度の自動補正機能により、照射するだけでX線の品質を検査できるようになっています。

小さな検出器

didoNEOは業界でも最小・最薄クラスの検出器と、軽量な本体で構成されています。歯科医のパノラマ撮影機器や、胸部レントゲンなどあらゆるX線機器に設置できます。

検出器 60 × 18 × 6mm, 56g
表示ユニット 113 × 70 × 20mm, 160g
放射線測定器用の外付けX線検出器。ケーブル付きの小型センサー部と接続コネクタを備えた構成。
didoNEO は、10000件の測定結果を内部メモリに保存できる。画面には保存された測定結果の一覧が表示されている。

10,000件の結果を保存

didoNEO は2GBのメモリを内蔵、最大で10,000件の照射記録が保存されます。

X線機器がある場所で手軽にX線を検査できます。

放射線測定器のUSB接続イメージ。PCに接続され、測定データの転送が行われている。

NEOtecソフトウェア(オプション)

専用のWindows PC用ソフトウェアにも対応しています。
複数台のdidoNEOの測定結果や、複数のX線装置での照射結果を、 1つのソフトウェアでまとめて管理できます。

機能
  • 測定結果の取り込み、詳細の確認
  • グラフの表示
  • Excel(.xls)、CSV形式でのエクスポート
  • データの印刷

校正

didoNEOは出荷時に、以下の項目で校正が行われます。

  • 空気カーマ Gy
  • 照射時間 ms
  • 管電圧(実効電圧) kV
  • 半価層 mmAl
  • 総ろ過 mmAL

ドイツ国立理工学研究所(PTB)を基準とするトレーサビリティに基づき校正されています。ドイツと日本は相互承認協定を結んでいるため、日本国内でも校正証明書が有効です。

校正証明書(対訳)

校正証明書サンプル

専門知識を学ぶ

X線の線質を評価できる半価層、総ろ過についてご紹介。

専門知識

半価層(HVL)とは?

半価層(HVL:Half Value Layer)とは、 X線の強さ(空気カーマ)をちょうど半分に減衰させるために必要な アルミニウムの厚さを表した値です。 単位は mmAl(ミリメートル・アルミニウム当量)で示されます。

HVLは、X線のエネルギー分布を反映した指標であり、 単に「強い・弱い」という量の評価ではなく、 X線の平均的なエネルギー、すなわち「線質を表しています。 このため、HVLを測定することで、 X線がどの程度「硬い(透過力が高い)」か、 あるいは「軟らかい(透過力が低い)」かを知ることができます。

一般に「軟X線」と呼ばれる状態は、 低エネルギー成分を多く含み、物質を透過しにくいX線です。 軟X線は人体の表面付近で吸収されやすく、 画像形成にはほとんど寄与しない一方で、 皮膚被ばくを増加させる要因となります。

一方で「硬い」X線はエネルギーが高く、 体の内部まで十分に到達するため、 診断に必要な情報を安定して取得できます。 ただし、必要以上に硬くなると、 組織間の吸収差が小さくなり、 画像コントラストの低下を招くことがあります。

このように、X線の硬さは 「画質」と「被ばく低減」の両方に直接関係しており、 適切な線質バランスを維持することが 医療用X線装置において非常に重要となります。

そのため医療用X線装置では、 国際規格(IEC)および日本のJIS規格において、 管電圧ごとに必要な最小半価層(HVL)が定められています。 この基準は、不要な軟X線が十分に除去され、 安全かつ診断に適したX線が照射されていることを 客観的に確認するためのものです。

HVLを定期的に測定することで、 X線管や付加フィルタの劣化を早期に検出することができます。 たとえば、80kV条件で通常よりも低いHVL値が得られた場合、 フィルタの損耗やX線管球の特性変化により、 軟X線の割合が増加している可能性が考えられます。 このような状態を放置すると、 患者の皮膚被ばくが不必要に増大するおそれがあります。

半価層(HVL)は、 線質の硬さ、 被ばくの安全性、 装置の健全性 を同時に評価できる、 最も重要な線質パラメータのひとつです。 didoNEOは、この半価層を含む複数の線質パラメータを 自動で測定・記録し、 医療現場における品質管理(QA)および品質保証(QC)を 確実にサポートします。

専門知識

総ろ過(Total Filtration)とは?

総ろ過(Total Filtration)とは、 X線が装置から照射されるまでに通過するすべての物質によって、 どれだけ低エネルギー成分(軟X線)が除去されているかを示す指標です。 単位は mmAl(ミリメートル・アルミニウム当量)で表され、 X線の線質と安全性を評価するうえで重要な値です。

X線は発生直後の段階では、低エネルギーの軟X線を多く含んでいます。 これらの軟X線は透過力が弱く、人体の表面で吸収されやすいため、 画像形成にはほとんど寄与せず、 不要な皮膚被ばくを増やす要因となります。

そのため医療用X線装置では、 金属製のフィルタなどを用いて不要な軟X線を除去し、 診断に有効なエネルギー成分を中心としたX線のみを利用します。

総ろ過とは、こうした付加フィルタだけでなく、 X線管のガラス窓、オイル、保護板など X線が通過するすべての部材による吸収効果を合算したものです。 つまり、「フィルタの厚さ」そのものではなく、 X線が実際に受けた総合的なろ過量をアルミニウム換算で表した値 が総ろ過です。

総ろ過の値が小さい場合、 軟X線が十分に除去されておらず、 皮膚被ばくが増加するおそれがあります。 一方で、ろ過が過剰になり値が大きすぎると、 X線の強度が低下し、 画像コントラストや診断精度に影響することがあります。

このため、総ろ過は 被ばく低減と画質のバランスを保つために、 適正な範囲で管理することが重要です。

医療用X線装置では、 IEC 60601-1-3 や JIS Z 4704 により、 管電圧ごとに必要な最小総ろ過値が定められています。 たとえば、一般診断用X線装置や歯科パノラマ撮影装置では、 2.5 mmAl以上が求められます。

この基準を満たしていない場合、 装置構造上の問題や、 フィルタの欠損・劣化が疑われるため、 定期的な測定による確認が推奨されます。

didoNEOは、総ろ過を含むX線線質パラメータを自動で測定し、 装置のろ過状態を数値として“見える化”します。 これにより、医療現場におけるX線品質管理(QA/QC)を より簡単かつ確実に行うことができます。

専門知識

基準値の考え方の変化 ― 総ろ過から半価層へ

医用X線装置における線質(X線ビームのエネルギー特性)は、長らく 「総ろ過(Total Filtration)」によって評価・定義されてきました。 総ろ過とは、X線が照射口を出るまでに通過するガラス、オイル、保護板、付加フィルタなど、 すべての物質による吸収効果をアルミニウム当量(mmAl)で表したものです。

日本の現行規格である JIS Z 4704(医用X線管装置)は、 2005年改正版が最新であり、国際規格 IEC 60601-1-3:1994(Edition 1.0)に整合しています。 このJISでは現在も総ろ過によって線質基準が定められており、 たとえば70kVを超える一般診断用X線装置では、 2.5 mmAl以上の総ろ過が必要とされています。

一方、IEC 60601-1-3:2008(Edition 2.0)では、 線質評価の考え方が大きく見直され、 総ろ過ではなく「半価層(HVL:Half Value Layer)」を基準とする方式へ移行しました。 HVLとは、X線の強度を半分に減衰させるために必要なアルミニウムの厚さを示す値で、 実測によってX線の平均エネルギーや透過力を直接評価できる指標です。

この改訂により、IECでは「線質を実際に測定して評価する」ことが 国際的な標準となりました。 その結果、総ろ過の数値は、線質を間接的に表す参考値として位置づけられ、 HVLから換算される補助的な指標として扱われるようになっています。

現在、日本のJISでは旧来の総ろ過基準が引き続き用いられていますが、 JESRA X-0087C:2023(日本放射線機器工業会規格)では、 HVLを含む線質試験の考え方が補足的に導入されています。 このことから、将来的には日本においても、 IEC方式であるHVL基準への移行が進むと考えられます。

このように、医用X線装置の線質評価は、 「材料の厚さで定義する総ろ過」から、 「実際の透過特性を直接評価する半価層」へと、 より物理的で精密な方法へ進化しつつあります。

専門知識

線量幅積(DWP)の測定

線量幅積(DWP:Dose Width Product)とは、 歯科用パノラマ撮影装置やCT装置など、 細いファンビーム(扇形のX線)を用いる装置において、 X線出力を評価・管理するための指標です。

DWPは、ビームの厚み方向における線量(Gy)と、 その有効幅(mm または cm)を掛け合わせた値で表され、 単位は Gy・mm または Gy・cm となります。

歯科用パノラマ撮影では、 X線管が被写体(顎)の周囲を回転しながら、 縦に細いファンビームを連続的に照射します。 このとき、水平方向の一定幅に照射される線量を積算したものが 線量幅積(DWP)です。

例として、X線照射口が横1cm × 縦5cmであると仮定します。 この場合、横方向1cmの範囲に照射される総線量(Gy)を測定し、 その値を幅1cm分として積算したものが Gy・cm 単位の DWP となります。

DWPの単位に含まれる「cm」は、 ビームの厚み方向の測定幅を意味します。 国際規格では、DWPを何cm幅で測定すべきかは 厳密には定められていないため、 異なる測定器の値を比較する場合には、 測定幅を揃える必要があります。

didoNEOでは、検出器の有効幅を1cmに固定し、 Gy・cm(1cm幅で測定)という明確な定義で DWP測定を行っています。 これにより、装置間や測定条件の違いによる ばらつきを抑えた比較が可能になります。

DWPは、X線出力の安定性や照射量を評価するうえで重要な指標です。 ビーム中心と周辺での強度差があっても、 横方向全体を積算した値として評価できるため、 検出器の位置や感度差の影響を受けにくく、 再現性の高い測定が可能です。

定期的にDWPを測定することで、 X線出力の変動や装置劣化を早期に把握でき、 施設間・装置間での出力比較や 撮影条件の最適化にも役立ちます。

didoNEOは、DWPに加えて、 半価層や総ろ過といった線質パラメータも自動で測定し、 医療現場における品質管理(QC)と品質保証(QA)を 包括的に支援します。

参考:IEC 61674 では、DWPは Air Kerma Length Product という名称で定義されており、 検出器の長さ方向に沿って積分された 空気カーマを測定する量とされています。 国際規格(PDF)

X線対応 放射線測定器・関連製品のご紹介

一般に流通している放射線測定器の多くは、原子力施設や環境放射線を対象とした 線量計・サーベイメーターです。これらはX線に対して十分な性能がない場合があります。

X線環境で安心して使用するためには、X線専用の線量計を使うことをお勧めしております。/p>

個人被ばくの測定に — RadFlash(型番:PM1630)

医療用向け軽量・防水・防塵・耐衝撃設計の個人線量計です。
15keV~1.5MeVの広いエネルギー範囲をカバーします。

RadFlashの画像

X線漏洩のモニター専用機種 — AT1121

優れた方向特性を備え、短時間X線の測定に対応した専用機です。

レントゲン撮影などで照射される瞬間的なX線の測定が可能。
遠隔操作ユニットや警告ユニットを接続し、現場の安全管理にも活用できます。

AT1121の画像

たろうまるの安心サポート体制

高性能な放射線測定器を、ずっと安心してお使いいただくために、最高のサービスを提供したいと考えています。
いつでもご遠慮なくお問い合わせください。

校正と点検

たろうまるは、正規販売店です。

測定器の販売、点検・校正、技術サポートまで、メーカーの技術者から教育を受けたスタッフが対応しております。 購入頂いた線量計、放射線測定器、サーベイメーター、食品用放射線測定器は たろうまるを経由して、メーカーでの修理、点検、校正を行うことができます。

安心の修理体制

メーカー保証期間、保証後も、修理は承っております。

修理品の送料につきまして、
弊社側からの発送の場合は弊社負担、お客様側からの発送については、お客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。

サポート

すべての製品は、10年間以上利用されることを想定した耐久性のある設計です。 お求めいただく測定器は、長い期間お使いいただく製品になります。

たろうまるでは、お客様が製品を使用している間ずっとサポートを行っていく体制をとっております。 使い方、修理、校正、点検など、あらゆる場面において技術スタッフが、いつでも対応しております。

X線マルチメーター didoNEO

  • 製品の分類

    X線線量計・線質計
  • 対応X線装置

    一般診断(R)・透視(F)・歯科(DENT)・CT(CT)・マンモ(MAM)
  • 線量率(相当:空気カーマ率)

    0.5 μGy/s ~ 1 Gy/s
  • 線量(相当:空気カーマ)

    1 μGy ~ 1 Gy
  • エネルギー範囲

    40~150 kV
  • 周波数(Hz)

    0.1~1,250 パルス/秒(= 0.1~1250 Hz相当)
  • 測定可能項目

    • 空気カーマ率(Air Kerma Rate)
    • 管電圧(kVp)
    • 照射時間・露光時間
    • パルスX線の測定
    • 半価層(HVL)
    • 総ろ過(Total Filtration)
    • 線量幅積(DWP)
  • 総ろ過(TF)

    • 測定範囲:1.5~10.5 mmAl(アルミニウム換算)
    • 適用管電圧範囲:60~90 kV
    • 解像度:1%以上
    • X線質による測定誤差:±6%(95%信頼区間 ±11%)
    • ※X線ビームをアルミニウム厚に換算して表示(25keV未満のエネルギーを想定)
  • 半価層(HVL)

    • 測定範囲:1.5~50 mmAl(アルミニウム)
    • 適用管電圧範囲:40~150 kV
    • 解像度:1%以上
    • X線質による測定誤差:±4%(95%信頼区間 ±11%)
  • 内部メモリ

    2 GB(最大 10,000 件の測定結果を保存可能)
  • 電源・バッテリー

    • 内蔵リチウムイオン電池
    • バッテリー動作時間:約9時間
    • 充電時間:約3~4時間(5V / 500mA)
    • Micro-USBポート(充電・データ転送兼用)
  • 動作環境

    • 使用温度:15~35℃
    • 保管温度:0~45℃
    • 湿度:20~80%(上限20 g/m³)
    • 大気圧:600~1100 hPa
  • 外形寸法・重量

    • 本体:113 × 70 × 20 mm / 約160 g(バッテリー含む)
    • 検出器:60 × 18 × 6 mm / 約56 g(ケーブル含む)
  • 規格準拠

    • IEC 61674:2012(医用X線測定器)
    • CEマーキング適合
  • ダウンロード