個人の被ばくを監視
ポケット線量計
毎日使っても重さが気にならない 50gの小さな測定器です。
防水・防塵・耐衝撃ボディで、どのような環境でも使用できます。
検出器はGM管を使っているため低線量から高線量まで測定できます。
アラーム機能
放射線量が設定した値を超えると、アラームが作動して警告してくれます。
音と光で警告するため、ポケットに入れていてもすぐに気づけます。
警告発動値は2段階あり、スマホの無料アプリから設定できます。また警告値に達したことは、アプリからも確認できます。
シーベルト単位
シーベルト単位は、人体への影響を考慮した放射線の強さを示す国際単位です。
この数値が大きいほど、人体への影響が大きいことを示しています。
国際的なトレーサビリティのもので校正を行っており、正確な被ばく量を測定することができます。
スマホと接続
RadFlashはBluetoothを搭載しており、スマートフォンとも接続できます。
無料アプリ「Polismart」を使うことで、測定値のリアルタイム表示、測定値の保存や確認、設定変更、歩きなら測定地図の作成(GoogleMap)を行えます。
(距離周期・時間周期)
(場所・測定値)
アプリの詳しい使い方はPolismart取扱説明書をご覧ください。
アラームによる警告
RadFlashは音・光アラームを搭載しており、放射線量が設定した値を超えた場合、アラームですぐに知らせます。
警告発動値は、アプリで任意の値に設定することができます。
(参考)放射線に関するさまざまな基準値
- 日本の放射線による避難指示基準
- 3.8 μSv/h
- 20 mSv/年
- 除染等業務ガイドラインなどに示される、除染を実施する地域の条件
- 0.23 μSv/h
- 1 mSv/年
出典
警告発動値は、被ばく量に対する警告です。職場のルールや、国の基準を参考にして設定値を決める必要があります。
X線に対して線量計を使う場合
X線をお使いの場合には機器の管電圧(kV)を調べると、どのようなX線(放射線)が出ているのか把握できます。
X線は人工的に作ることができる放射線です。作り方は、真空放電管に高電圧(kV)をかけて放電させます。 高電圧であるため真空中で放電が発生して、電子の流れが+電極に激しく衝突します。この時にX線が発生します。
出てくる放射線のエネルギー(keV)は、電極にかけた電圧(kV)に比例しています。かけた電圧以上の放射線は出てこないため電圧(kV)を最大値とした放射線分布になります(図を参照)。
お使いのX線・機器の管電圧が 50 kV の場合には、おおよそ10-50 keV の範囲で放射線が出るようになっています。ここで単位が kV -> keV と変わりましたが、1V かけたら 1eV が定義になっています。
管電圧(kV)と発生する放射線エネルギー(keV)の関係図
100kV をかけた場合には、10-100 keV の範囲内で放射線の強度分布がある、といった図になっています。
線量計 PM1630 は、15keV~15,000keV(1.5MeV) までの測定範囲がありますので、ほぼすべての放射線に対して測定できるようになっています。
放射線のエネルギーが0~15 keV と低い領域では、放射線のエネルギーが低すぎて透過するという放射線の性質が低くなっており、真空放電管のガラス、空気、人間の皮膚を貫通できません。 そのため低い方の放射線についてはエネルギーは問題になることは少ない状況です。
線量計 PM1630 は、15keV~15,000keV(1.5MeV) までの測定範囲がありますので、ほぼすべての放射線に対して測定できるようになっています。
透過力が弱い放射線でも、人間の目などには影響がありますが皮膚を貫通できないため、通常はあまり問題には鳴りません。
校正の種類
放射線測定器は校正によって2タイプに分けられます。
- 個人線量計
- 空間線量計
RadFlash (PM1630) は個人線量計です。
個人線量計
個人線量計は、人間の被ばくを測るものです。男性であれば胸ポケット、女性は腹部や腰あたりに身に着けて使います。 装着部位については、こちらの「個人線量計の装着部位の解説」が参考になります。
空間線量計
空間線量計は、手に持って使う、どこかに置いて使うような用途です。いろいろなところに持ち出して、その場所、その場所の線量を測定するような目的に使えます。空間線量計の方が自由に使えるといってよいかと思います。
どちらを使うべきか?
放射線やX線機器を使って働く作業者なら「個人線量計」がおすすめです。いつも身につけることでどの場所にいても自分の被ばく量を測定できます。
それ以外の場合で時々だけ放射線の強い場所を探したいという場合には空間線量計が便利です。
1回の充電で2ヶ月
RadFlashは長時間使える充電式バッテリーを搭載しています。
充電器はワイヤレスタイプです。おくだけで充電が完了するため手軽で便利です。
本体の動作時間(目安)
- Bluetoothオフ:2ヶ月(0.3μSv/h以下)
- Bluetoothオン:10日(0.3μSv/h以下)
また、万が一バッテリーがなくなっても、測定値は本体のメモリに保存されているため関銭線量などの被ばくデータは失われません。
選べる3種のクリップ
体の様々な部分に装着できるよう、クリップは3種類付属しています。服やお好みに合わせて、装着しやすいものをお選びいただけます。
医療現場で使う場合
パソコンとBluetoothで接続すると、専用ソフト(別売り)で測定結果をリアルタイムに管理できます。
手術室に設置した1台のモニターに手術中の情報と、最大10台までの線量率・積算線量をまとめて表示することもできます。
関係者全員が胸ポケットや手首に身につけることで、誰が最も被ばくしているかすぐに把握できるため、素早く対応することで医療従事者の被ばくを最小限に抑えることができます。
使用例
手術中の医師や患者が身につけているRadFlashの測定値を、リアルタイムでモニターに表示しています。
測定値は1つのモニターに統合して表示できるため、RadFlash専用のモニターを用意する必要はありません。
たろうまるの安心サポート体制
高性能な放射線測定器を、ずっと安心してお使いいただくために、最高のサービスを提供したいと考えています。
いつでもご遠慮なくお問い合わせください。
校正と点検
たろうまるは、正規販売店です。
測定器の販売、点検・校正、技術サポートまで、メーカーの技術者から教育を受けたスタッフが対応しております。 購入頂いた線量計、放射線測定器、サーベイメーター、食品用放射線測定器は たろうまるを経由して、メーカーでの修理、点検、校正を行うことができます。
安心の修理体制
メーカー保証期間、保証後も、修理は承っております。
修理品の送料につきまして、
弊社側からの発送の場合は弊社負担、お客様側からの発送については、お客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
サポート
すべての製品は、10年間以上利用されることを想定した耐久性のある設計です。 お求めいただく測定器は、長い期間お使いいただく製品になります。
たろうまるでは、お客様が製品を使用している間ずっとサポートを行っていく体制をとっております。 使い方、修理、校正、点検など、あらゆる場面において技術スタッフが、いつでも対応しております。
電子ポケット線量計 RadFlash (PM1630) 仕様
-
製品の分類
個人線量計 -
メーカー/型番
Polimaster / PM1630 -
サイズと重さ
- 高さ :63 mm
- 幅 :50 mm
- 厚さ :18 mm
- 重さ :50 グラム
-
表示
液晶ディスプレイ -
検出器
ガイガーカウンター (GM管) -
線量率の指示範囲
0.01 μSv/h ~ 1.2 Sv/h -
線量率の測定精度
± 15% -
積算線量の指示範囲
0.01 μSv ~ 12 Sv -
積算線量の測定精度
±15% -
エネルギー範囲
15 keV ~ 1.5 MeV -
エネルギー依存性
-29% ~ +45%
(0.662MeV 137Cs比) -
特徴と機能
- ガンマ線・X線による個人線量率の測定
- 積算線量の表示
- アラームによる警告
- スマホとのBluetooth通信
- アプリでのマッピング機能
- 医療現場での放射線確認
-
アラーム
設定した値より高い放射線を検出するとアラームが発動します。- 音アラーム
- 光アラーム
- 画面表示
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測定値の記録メモリ数
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防水・防塵
IP 67- 一時的な水没に対する防水
- 防塵保護
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電源
充電式バッテリー -
動作時間
Bluetooth不使用- 平均線量率が最大0.3μSv/hで約2ヶ月
- 平均線量率が最大0.3μSV/hで約10日
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通信
Bluetooth -
Android 対応
Android 7.0以降
Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
-
iPhone 対応
iOS 13以降
Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
-
動作環境(温度)
10度~+50度 -
校正
-
保証
- メーカー保証1年
- 初期動作保証
-
取扱説明書
-
ダウンロード
-
国際規格
- IEC 61526:2010
- IEC 62743:2012
- ANSI N42.20:2006
-
搭載機能