国際規格 IEC 対応のサーベイメーター
0.25秒の高速応答
業務で使う場合、高感度な測定器ほど使いやすいものです。一番の理由は、感度が高いため、わずかな時間で測定できます。
シンチレーション検出器を搭載したPM1703MO-1BTは、わずか 0.25秒で放射線の変化を検知できます。
短時間で測定できることで、持ち歩くだけで放射性物質で汚染された場所を特定することができます。線量の高い場所では即座にアラームが鳴ります。
音で放射線を体感
放射線の強さを、音の強さで体感できる探索機能が搭載されています。
放射線が高くなると、測定器からの警告アラームも比例して激しく鳴ります。
アラーム音の強さをたよりにして汚染された場所を特定していくことができます。
積算線量計も搭載
PM1703MO-1BT には、個人用の積算線量計も内蔵されています。
使い始めてからこれまでの累積された線量を把握することができます。
個人線量計としての機能である積算線量測定ができることで、作業開始期間中の総被ばく量を知る、自宅で1か月生活していく上 での総被ばく量を正確に測定することができます。
自治体での採用
PM1703MO-1BTは、福島県内の多くの自治体で実際に使われているモデルです。
学校の線量測定や、地域の測定に数千台が現在活躍しています。高い防水性能、対衝撃、ボタン2つだけ簡単操作で、多くの学校、自治体から支持されています。
測定結果を地図に
PM1703MO-1BTは、スマートフォンの GPS位置衛星情報を利用して放射線の測定値と、測定場所を記録できます。
Google マップに対応した専用アプリで、測定値を地図として保存することができます。
たとえば、1メーター進むたびに、数秒おきに線量率を地図( Google Map)に記録することができます。身の回りの汚染状況を地図で把握することができます。
iPhone, Android と接続
PM1703MO-1BT は、iPhone, iPad, iPod, Android と接続できます。
Bluetooth 無線接続により今現在の位置と、線量率情報をスマホの画面で確認することができます。
専用アプリは、App Store、Google Playから無料ダウンロードできます。(polismart で検索)
ガイガーカウンターも搭載
PM1703MO-1BT には、高速な測定を行う高感度な CsI シンチレーション検出器と、最大 9.9 Sv/h まで測定できる高線量対応のガイガーカウンターの2つの検出器が搭載されています。
周りの放射線の状況に応じて、自動的に切り替えが行われており、低線量から高線量まで測定することができます。
防水・連続稼働1か月
PM1703MO-1BTは、単三電池1本で最大30日間連続稼働し、iPhone と接続時でも最大20日間稼働できます。
防水性能(IP65) と耐衝撃ボディにより、長時間でも安心して使うことができます。
Google マップに放射線測定結果を表示
スマートフォン用アプリ Polismart 放射線測定・地図作成システムでは、誰でも簡単に高精度な測定地図を作成することができます。
マッピングの作成は、記録開始ボタン を押してから、記録停止ボタン を押すだけです。この間のすべての測定情報がGoogle マップ上にリアルタイムに表示・記録されます。
設定された値以上の放射線量を見つかると、緑・黄色・赤の3色で色分け表示されます。
記録容量は、iPhone/iPad/Android の空き容量になりますので、数の多い測定記録にも対応することができます。
アプリには以下の機能が備わっています。ぜひご活用ください。
- 線量率(μSv/h)の測定
- 線量率に対しての2段階・警告アラーム
- 積算線量の測定
- 積算線量に対しての2段階・警告アラーム
- 放射線測定を地図化する追跡機能
- 保存された測定データの閲覧機能
- 保存された測定データを地図上でまとめて見る測定マップの合成機能
- 測定結果を Csvに出力、メールで送信
放射線測定結果を地図に表示
追跡モードでは、簡単な操作で放射線測定結果を地図に保存できます。
追跡モードの設定を確認します。ここでは、5メートルおきに自動的に測定点を保存し、1分おきにも自動保存します。
その他、線量率のアラーム設定値(しきい値)を超えた場合にも自動記録するに、チェックを入れておきます。
それでは、測定開始です。
記録ボタンを押します。
歩き始めます。今回は、普通の速度で歩いてみました。
設定どおり、5メートル移動すると、1ポイントの測定点が順次、現れていきます。
近所をぐるっと一周してみます。
最後に、測定停止の ボタンを押します。
測定データに名前を付けます。
履歴には、測定記録が残ります。これを開いてみましょう。
今回、歩いた経路の線量率の変化がグラフ(上)として、表示されます。なかなか便利ですね。
積算のグラフ(下)は、累積なので右肩あがりになります。
地図ボタンを選択すれば、測定結果を地図上に見ることができます。
高感度・大型 CsI シンチレーション検出器
光を使った高速測定
シンチレーション方式は、放射線によって発光する結晶体を利用した検出方式です。複数の増幅器で、信号を増幅するため 低線量に対してとても高速に測定できる方式です。
PM1703MO-1BT は、 6,000 cpm/(μSv/h)の高感度な設計です。原子力発電所、税関、警察、消防など広範囲をすばやく調査する必要がある数多くの現場で利用されています。
放射線源を見つけた時の応答スピードは、0.25秒です。ごくわずかな放射線の変化でも、即座に反応するようになっています。そのため移動しながらでも正確な測定を実現できます。
操作はボタンが2つだけの簡単な測定器です。放射線測定の経験がなくても、線量の高い場所を探して測定を行えます。
積算線量計も搭載
PM1703MO-1BT には、放射線測定で必ず必要となる2つの機能を搭載しています。
サーベイメーター機能は、身の回りの場所で汚染のある個所を特定することが目的です。
PM1703MO-1BT に搭載された高感度 CsI シンチレーションを使った探索機能では、放射線の強さに応じたアラーム音が鳴ります。
測定器を持ち歩きアラーム音が強く鳴る場所を探すことで、身の回りで最も汚染された場所を特定することができます。
個人線量計機能は、1か月、1年といった長期間の合計被ばく線量を測定する機能です。
家族や自分の被ばく線量を継続的に監視することができます。
現在の放射線量である「線量率」と、累積された合計の被ばく線量として「積算線量」の2つを同時に測定することができます。
測定されたデータは、パソコンやスマホにデータ転送して保存することができます。放射線量の分単位での変化をグラフで確認することもできます。
動画で紹介 高感度 PM1703MO-1BT
5タイプの動作モード
- 今現在の放射線量(μSv/h) の測定
- 放射線の強さが音で分かる探索モード
- 積算での線量(μSv)の表示
- 設定モード
- パソコン通信モード
今現在の放射線量(μSv/h)と、積算線量(μSv)には、アラームを設定できます。 一定以上の放射線を検出した場合や、積算での線量が国の指針を超えた場合には、アラーム音で警告を受け取ることができます。
24時間、常に放射線量を監視することで、線量の把握を正確に行うことができます。
音の強さで、放射線がみえる
放射線の強さが強い場所にいくと、放射線量の強さに応じて、アラームが鳴り始めます。
最初は一定間隔でアラームが鳴り始め、より線量の強い場所に近づくと、アラームはさらに激しく鳴るようになります。アラーム音を聞くだけで、身の回りに潜むホットスポットを、特定していくことができます。音が最大の場所で、線量率(μSv/h)を測定すれば、ホットスポットを発見することができます。
放射線量の高い場所(ホットスポット)の線量を測定器に覚えさせることで、より線量の高い場所を、探していくことができます。
アラーム音だけで放射線源の探索を行える機能により、PM1703MO-1BTは、多くの自治体で採用されるようになっています。
作業や落下防止に便利、丈夫なクリップ付き
防水、対衝撃、1,000時間動作
この測定器は、ホースなどで水をかけ続けても大丈夫なIP65防水設計です。さらにコンクリート面への落下試験もパスしていますので、少々落としたぐらいでは壊れないようになっています。
稼働時間は、単三電池1本で約1ヶ月連続動作できます。連続稼働時間は、小型放射線測定器の中でも最高クラスの性能です。
腰ベルト用クリップも付いていますので、ポーチ、カバンなどに止めておくことができます。両手が自由になり、屋外や作業現場で使う場合も測定器を落としてしまう心配がなくなり、安心してご利用いただけます。
2つの検出器の機能
測定器には、GM管(ガイガーカウンター)とCsI シンチレーション検出器の2つの検出器が搭載されています。
それぞれの測定器は、特徴があり性能が発揮できる放射線量が異なります。GM管は応答が遅い検出器ですが高線量であれば十分な応答速度になります。CsI シンチレーション検出器は感度が高いため低線量でも高速な測定ができます。
ひとつの測定器に2つの検出器を搭載することで、低線量から高線量まで対応することができます。
特徴 | 解説 |
---|---|
検出器の自動切り替え | GM管は、感度が低いため低線量では応答スピード遅いのですが、10 Sv/h を超える高線量まで測定できるのが特徴です。 一方、CsI シンチレーション検出器は、感度が非常に高く低線量でも非常に測定スピードが速くなっています。ですが高線量の測定はできません。 PM1703MO-1BT では、10 μSv/h 以下ではシンチレーション検出器だけが動作しています。 10~100μSv/h の間は、ガイガーカウンターとシンチレーションの両方の検出器が動作しています。各検出器の測定値に重みづけがされて測定値が足し合わされています。 100μSv/hを超えると放射線がたくさん飛んでいる環境になりますので、GM管でも十分な測定スピードが確保できるため、GM管のみに切り替わります。 動作状況によっては、検出器の切り替えは上記以外の動作も行います。常に最適な検出器が選択されるようになっています。 |
エネルギー補償 |
放射線は、セシウム、ウラン、アメリシウム、コバルト、、など様々な原子核から出てきます。それぞれの原子核によって、放射線のエネルギーの強さは、異なっています。エネルギーが違う場合でも、正しい線量率(シーベルト値)を測定器が表示できるかどうかは、検出器にエネルギー補償回路が備わっているかどうかで変わってきます。 エネルギー補償回路がない場合には、セシウムで正しい線量は表示されても、他の原子核からの放射線の場合には、正しい線量が表示できません。場合によっては、5倍、10倍といった値になる場合があります。Polimaster のすべての放射線測定器には、エネルギー補償回路が搭載されています。技術的には、シンチレーション検出器のエネルギー補償は、複雑な形になります。GM管の方が精度の高いエネルギー補償を実現しやすい利点があります。 Polimaster の測定器では、2つの検出器(GM管(ガイガーカウンター)、もう一つはCsI)の両方で、エネルギー補償回路を搭載しています。 |
使用例
こちらは2019年3月につくば高エネルギー加速器研究機構で開催された「環境放射能研究会」の発表です。こちらの発表では放射線測定器 Polimaster PM1703MO-1BT が利用されています。
測定データはパソコンに保存
詳細な測定記録を残せます。
パソコン用のソフトウェアも用意されています。このアプリを使うには、赤外線ポート(別売り)が必要となります。
同様の機能は、スマートフォンでも使うことができるためスマホをお持ちであれば、こちらのアプリは必要がありません。
パソコン用のソフトウェアでも積算線量や、線量率の変化をグラフで見ることができます。
詳細な動作履歴もパソコンに保存でき、長期間の被ばく線量を管理していくことができます。
探索モードとは?
探索モードは今現在の放射線量を調べて、それよりも高い放射線量を検出するとアラームや振動で知らせるモードです。
探索モードの便利な点は、警告アラームが発動する放射線量が自動的に設定される点にあります。たとえば作業現場に着いて測定器の電源を入れると測定器は、その場所の線量を測定します。この時に背景放射線量を記憶して、この値よりも少し高い放射線量で自動的にアラームが発動するようになります。
警告アラームが常に自動設定されるため、これから出会うかもしれない未知に放射線量に対して確実に警告を発動させることができます。
モードボタン(上ボタン)を2秒以上長押しすると、背景の放射線の測定を開始して、まわりの放射線量を記憶します。
放射線の高い場所を探すために、移動したり、いろいろなものに測定器を近づけてみてください。
放射線の高い場所を見つけたら、その場所で再度、1を行います。測定器は、線量の高い今の場所の放射線量を記憶します。次は、さらに線量の高い場所でアラームが鳴るようになります。
これを繰り返すことで、身の回りで最も線量の高い場所を探すことができます。
屋外での探索モードの使い方
探索モードは、音の早さや振動の強さで放射線量をお知らせする機能です。
放射線量を数字で比較しなくても、音や振動だけで、放射線の強さを直感的に知ることができ、公園や庭など広範囲の探索にとても有効です。
- 汚染された地域に到着したら、測定器に今の放射線量を記憶させます。
- 公園の中を歩いてまわってください。明らかに高い放射線を検出すると、アラームが鳴ります。アラームのなる間隔を頼りに、もっともアラームが早く鳴る場所を探してみてください。
- アラームが早く鳴る場所が見つかったら、線量値を読みとります。(例:0.2 µSv/h)
- より強い放射線量の場所を探したい場合には、再度、測定器に今の放射線量を記憶させます。これで測定器は、0.2 µSv/h よりも、高い放射線源を探そうとします。
- 次は、0.30 µSv/h のような高い線量のところで、アラームが鳴ります。
この手順を繰り返すことで、公園や庭などの広い場所から、高線量の場所(ホットスポット)を探し出すことができます。
たろうまるの安心サポート体制
高性能な放射線測定器を、ずっと安心してお使いいただくために、最高のサービスを提供したいと考えています。
いつでもご遠慮なくお問い合わせください。
校正と点検
たろうまるは、正規販売店です。
測定器の販売、点検・校正、技術サポートまで、メーカーの技術者から教育を受けたスタッフが対応しております。 購入頂いた線量計、放射線測定器、サーベイメーター、食品用放射線測定器は たろうまるを経由して、メーカーでの修理、点検、校正を行うことができます。
安心の修理体制
メーカー保証期間、保証後も、修理は承っております。
修理品の送料につきまして、
弊社側からの発送の場合は弊社負担、お客様側からの発送については、お客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
サポート
すべての製品は、10年間以上利用されることを想定した耐久性のある設計です。 お求めいただく測定器は、長い期間お使いいただく製品になります。
たろうまるでは、お客様が製品を使用している間ずっとサポートを行っていく体制をとっております。 使い方、修理、校正、点検など、あらゆる場面において技術スタッフが、いつでも対応しております。
積算・放射線測定器・探索メーター PM170MO-1BT 仕様
-
製品の分類
- 線量計
- 放射線測定器/サーベイメーター
-
サイズと重さ
高さ :32 mm
幅 :72 mm
厚さ :87 mm
重さ :250 グラム -
表示
バックライト付き液晶ディスプレイ。 -
ガンマ線の線量率測定
0.01 μSv/h ~ 10 Sv/h -
線量率の精度
±20% -
積算線量の測定
0.01 μSv/h ~ 9.99 Sv/h -
積算線量の精度
±20% -
ホットスポット探索機能
背景となる放射線より一定以上、高い放射線を検出するとアラームを発動。アラーム音を頼りに、汚染物質を探索します。 -
検出器
- CsI(Tl)シンチレーター
- GM管
-
シンチレーション体積
3 cm3 -
エネルギー範囲
0.033 ~ 3 MeV -
感度
6,000 cpm/(μSv/h) -
高い線量に対する応答時間
0.25 秒 -
校正
-
電池
単3電池 1本使用
連続動作 1,000時間
(0.3μSv/h 以下の環境。線量が高くなると、比例して電池寿命が急速に短くなる場合があります。)
スマートフォンとの Bluetooth 接続時は500時間 -
動作モード
- ガンマ線による空間線量の測定
- 積算線量の表示
- 背景放射線に対する自動校正
- 音の強さで放射線の強さが分かる探索モード
- 警告アラーム
- 設定
- パソコンとの赤外線通信
- スマホとのBluetooth通信
-
特徴と機能
- iPhone,Android 対応
- 高感度シンチレーション
- 低線量地域向けの汚染調査
- 高速応答
- 放射線源の探索
- 対衝撃・防水
- 電池1本で1,000時間
-
アラーム
背景となる放射線より一定以上、高い放射線を検出するとアラームを発動。- 音アラーム
- 振動アラーム
- 画面表示
- 光アラーム
-
探索アラーム
放射線の強さで感知するとアラームの頻度を変えてお知らせ。 -
防水・防塵
IP 65- 強い水流に対する防水
- 防塵保護
-
取扱説明書
-
パソコンとの接続
赤外線 -
iPhone,Androidとの接続
Bluetooth LE 4.0以上 -
線量と積算値の記録メモリ数
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Windows 対応アプリ
Windows 10, 11
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Android 対応
Android 4.3 または 4.4 が必要です。 デバイスの購入時に 4.4 以上になっている機種を推奨です。 Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
-
iPhone 対応
iOS 8以降
Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
-
動作環境
-30度~+50度 -
保証
- メーカー保証1年
- 初期動作保証
-
信頼性テスト
平均製品寿命 10年 -
ダウンロード
-
国際規格
- 国際原子力機関IAEA基準
- IEC 62401
- IEC 60846
- ANSI N42.32
- ANSI N42.33(1)
- Rohs
-
搭載機能