核種識別・探索メーター 取扱説明書
200種類以上の核種識別とスペクトル解析など必要な機能を一台に。
核種識別ライブラリの編集
これを核種識別、核種同定と呼びます。
識別できる核種の範囲は、測定器内部には、最初に20種類ほどの核種が登録されています。 これらの20種類は、ANSIライブラリを選択することで、利用できます。
識別できる核種は、核種識別ライブラリを編集することで、自由に増やすことができます。 核種の追加には、どの位置にスペクトルのピークがでるのかを正確に記述する必要があります。
福島第一原子力発電所の事故から放出された核種の情報
ここでは、たろうまるが用意したライブラリファイルから核種を選択して追加できる簡単な登録方法をご紹介します。 こちらの Fukushima ライブラリファイルをダウンロードして、デスクトップにおいてください。 Fukushima ライブラリは、保安院が公開した情報に基づき、福島第一原子力発電所の事故から放出された核種の情報が入っています。
メインメニューから、測定器→核種ライブラリ編集を選択してください。
測定器に初期設定で搭載されている ANSI ライブラリには、Cs134( セシウム134 ) が入っていませんので、これを追加します。
追加ボタンを押します。
続いて、ファイルの選択ボタン ... から、先ほどデスクトップにダウンロードした Fukushima ライブラリファイルを選択します。
「名前」から、Cs134 ( セシウム134 ) を選択します。
タイプは、「工業」を選びましょう。タイプは、医療や工業など、選択肢がありますが、セシウム134 は、原子炉から出てくる核種なので、工業の核種に分類できるわけです。間違ったものを選んでも、核種識別の結果には、影響しませんので、単に分類分けと考えてください。
最後は、OK を押します。
核種ライブラリファイルの中から、核種識別を実行したい核種を登録してください。
核種識別は、たくさん登録すると、よいわけではありません。あまりたくさん登録すると、誤判定も多くなり、逆に解析が難しくなります。
Cs134, Cs137, I131, K40 など、現在の状況に応じて、適切な核種を選択するのがよい方法です。
ここで登録された核種は、User ライブラリとして、測定器本体で利用できます。核種識別の判定に利用するには、測定器本体で、初期値である Ansi ライブラリから、User ライブラリに変更する必要があります。
ライブラリを User に切り替えた場合、手動で登録した核種しか判定に使われませんので、Cs137, I131 など、判定させたい核種は、すべて登録しておく必要があります。
ライブラリの切り替え
新しい核種を登録した場合には、測定器で新しい核種が判定に使われるようにライブラリの変更が必要です。 Windows のソフトウェアからもライブラリを変更できます。
メインメニューから、測定器→測定器の設定を開いてください。
メニューを選択すると、パスワードを聞かれます。パスワードは、1 です。(初期値)
いろいろな核種情報ファイル
その他、200種類の核種情報が入ったライブラリファイルは、こちらからダウンロードできます。
あまりに多くの核種を測定器に登録すると、誤判定の原因となります。 ある程度、検出させたい核種を絞って、ライブラリに登録してください。