食品の放射線測定器
10 Bq/kgからの食品放射線レベルを測定
判定結果の数学的な解釈
放射線測定には、「ばらつき」が伴います。
ある食品に含まれる放射線量が50 Bq/kgの場合でも、こちらの分布のように、 測定値は、50 Bq/kgを中心として、測るたびに、測定値が異なる可能性があります。
この図で、縦軸は、確率を示しています。
50 Bq/kgという測定値をもつ確率が一番高くなっており、 測定値は、左右に分布している形になっています。 これは、放射線が出たり出なかったり、という性質を持っているためです。
測定値は、左右へのばらつきの範囲は、標準偏差σで表すことができます。 ±1σの範囲であれば、図にもあるように 34.1 + 34.1%で68.2%の確率で測定値が収まる範囲が分かります。 ±2σで 95.4%、±3σで99.6%です。
このように標準偏差σを使うと、確率的に測定値が収まる範囲を知ることができます。
PM1406 では、99%の上限値が、基準値以下かどうかの判定を行う仕組みになっています。 99%の時は、±2.575σの範囲を採用しています。
クリア判定がでれば、食材は、基準値よりも99%の精度で、低いことを判定できるようになっています。
測定値+許容誤差の上限値が、判定値より低い場合には、99%の確率で基準値以下と判定できますので、 クリア判定となる仕組みになっています。