食品の放射線測定器
10 Bq/kgからの食品放射線レベルを測定
背景放射線の測定スタート
測定の開始は、スタートボタンを押すだけです。 完了すると「測定完了」のメッセージが表示されます。
背景放射線の測定の完了後、(1)の最小判定値レベルを確認してください。10 Bq/kg 近くになっていれば、設置した部屋で、測定器はうまく動作しています。10 Bq/kg までの背景放射線を測定するのに、15時間以上かかる場合には、販売店にご相談してください。
背景放射線の測定結果
背景放射線の測定値は、こちらのような形で表示されています。
重要なのは、ベクレルの方の値で、この値が低いほど、今後の食材・飲料水の測定で、 低い放射線量まで、測定できることになります。
数値[単位] | 解説 |
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カウント率[cps] | 1秒間あたりの背景放射線の強さを示しています。背景放射線の強さを測定した測定値です。 |
ベクレル数 [Bq/kg] | 次に行う食材・飲料水の測定で、どこまで低い放射線まで測れるかを示しています。 上の図では、セシウム10 Bq/kgとなっています。 測定器を設置した部屋の背景放射線が強い場合には、この数字が十分に低くならないこともあります。 その場合には、販売店にご相談ください。 |
10 Bq/kg に達しない場合
もし、(1)の数値が、測定完了後も 10 Bq/kg に到達していない場合には、以下の手順で再確認をしてください。
- 「測定の再開」にチェックを入れて、再度「スタート」ボタン押して、もう少し長時間測定を継続してみる。
- それでも、はやり 10 Bq/kg 以下にならない場合には、鉛容器のフタが閉まっているか確認する。
- 測定器や鉛容器内に汚染がないか、クリーニングを行う。
- 測定器が置かれている周りの放射線量が、0.15以下であることを、ハンディタイプの放射線測定器で再確認する。仮に0.2-0.3μSv/h 環境で使う場合、測定時間が長くなります。この場合には、別途、50mm厚鉛容器の購入が必要です。
測定が完了したら、最後に閉じるボタンを押します。
背景放射線の測定を途中で停止する
背景の放射線量の測定を、途中で打ち切って、止めてしまうことができます。停止ボタンを押すと、こちらのダイアログが開きます。
たとえば通常であれば、10時間かかる測定のうち、5時間分だけ進んだ時に、背景放射線の最小判定値レベルが、20 Bq/kg になっている場合を考えてみます。
この場合には、セシウムが 20 Bq/kg より低いかどうか、99%で判定できる状態ということができます。
日本の食品の基準値は、100 Bq/kg なので、20 Bq/kgまで、判定できれば、十分とも言えます。この場合には、5時間分で背景放射線の測定を途中で、中断して、停止&データ保存を選択することで、すぐに食材の測定に移ることができます。
背景放射線の測定には、時間がかかりますので、お急ぎの場合には、こういった方法も使うことができます。
通常は、背景放射線の測定が完了するまで、10時間ほど待ってください。背景放射線の測定を最後まで完了させることで、最も精度の高い測定ができます。