放射線測定器のたろうまる
投稿: 2013/11/21
たろうまる@なかやま

除染で放射線量が最大69%低下

環境省の追跡調査結果

環境省は20日、福島第一原発の事故で出た放射性物質の除染についての調査結果を発表しました。

調査は、福島県の南相馬市、大熊町、飯舘村などの14地区を対象に行われ、除染の効果により空間線量が最大69%、平均で37%低下しました。

14地区の平均値は、「除染モデル実証事業」により空間線量が60%程度減少していましたが(平成23年12月~平成24年4月の測定結果)、今回の追跡調査でさらに37%空間線量が減少したことが分かりました。昨年の夏に行われた本格除染の効果が見られる結果となりました。除染を行わなかった場合の自然減は30%とされています。

最も効果が高かった飯舘村では、「除染モデル実証事業」直後の放射線量は 1.5~6.6μSv/h でしたが、今回の調査では 0.5~2.3μSv/h と69%低下しました。

最も効果が低かったのは、事故直後から放射線量が低かった、楢葉町の南工業団地で、「除染モデル実証事業」による減少が25%、追跡調査の結果も18%の減少にとどまりました。


 除染モデル実証事業 とは

平成23年度に内閣府が(独)日本原子力研究開発機構福島技術本部に委託し、高線量地域における除染の効果的な実施のために必要となる技術等の実証試験のために行われた事業です。  (除染情報サイト:環境省より)