AT6130 取扱説明書

表面汚染密度ベータ線サーベイメーター

探索モード

探索モードは、電源を入れた場所や基準となる放射線量と比較して、放射線が高くなるにつれ、警告音の大きさや頻度が増すモードです。

警告音の強さを聞きながら、放射線の強い場所を体感的に探すことができます。

この線量計には、あらかじめ設定した線量率に到達すると警告音が鳴る、という形式の警告アラームもあります。 ですが、仮に3μSv/hで警告音を鳴らすと決めた場合には、それに到達しない限りは、警告音は一度も鳴りません。

一方で、探索モードの警告音は、放射線が変化すると音の強さも変化します。 行ったことがない場所で放射線の強い場所に注意したい、といった場面では、探索モードの警告音の方が体感的に放射線の強さを理解しやすくなります。

探索モードの使い方

放射線測定器の種類

メニューボタンを押します。

探索モードの使い方

「モード」を選択します。

放射線測定器の価格

「探索」を選択します。

ガイガーカウンター

カウント率(s-1)の測定は、平均化は行われておらず、毎2秒おきに値が更新されています。平均化されない値なので、放射線の変化に対して即座に値が反応します。

アナログメーターは、基準値からの差が表示されています。

メーターの幅は、放射線の大きさによって ±10、±100、±1000、±10000 (s-1)の範囲で変化します。

メーターが+を示す 基準値の場所より放射線が強い
メーターがーを示す 基準値の場所より放射線が低い

探索モードの基準値

探索モードで、メニューボタンを押すと、測定器は今いるその場所の放射線量を基準として記憶します。 これにより探索モードは、より強い放射線がある場所でしか音が鳴らなくなります。

放射線が強い場所(音アラームが激しく鳴る場所)を見つけたら、その場所でメニューボタンを押して、測定器にその場所の放射線を覚えさせてください。 さらに探索を続けることで、より放射線が強い場所が見つかる可能性があります。

放射線が強い場所に近づくと、アナログメーターは、+の方向に増加します。 放射線源に近づくと、警告音は鳴り続け、メーターは右側(+)いっぱいまで広がります。 メーターが右側(+)に最大になる場所が見つかったら再度メニューボタンを押して放射線量を覚えさせ、 探索を続けます。

基準値の再設定を行うと、アナログメーターの横軸の目盛りが切り替わり、警告音などは控えめになります。 これは、この場所の放射線量を測定器が記憶したことを意味しています。 より高い放射線量を基準値として覚えさせることで、最終的にその場所でもっとも放射線が強い場所を探すことができます。 逆に放射線源から遠ざかり、放射線量が下がるとメーターは、左側(-)側に大きくなります。

このようにメーターと音を頼りにして、放射線が強い場所を探すことができます。

放射線量が極端に強い場合には、画面表示は過大入力を示すOL s-1 や±10000の表示となります。

1
新しい場所に移動したら、周りの放射線量を測定します。
放射能汚染を調査

メニューボタンを押すと、その場所の放射線量を記憶します。

2
線量の特に高い場所を探します。放射線の強さを、音の早さ・振動の強さで体感できます。
お出かけや通勤に放射線測定器を持って行きます。

放射線の高い場所を探すために、移動したり、いろいろなものに測定器を近づけてみてください。

3
アラームが最大になったところで、再び、1を行います。
線量管理ソフトウェア

放射線の高い場所を見つけたら、その場所で再度、1を行います。測定器は、線量の高い今の場所の放射線量を記憶します。次は、さらに線量の高い場所でアラームが鳴るようになります。

これを繰り返すことで、身の回りで最も線量の高い場所を探すことができます。