放射線測定器のたろうまる
投稿: 2013/11/13
たろうまる@なかやま

大事故原発 遠い廃炉完了

チェルノブイリ、スリーマイルの今

大事故を起こしたチェルノブイリ原発やアメリカのスリーマイル島原発は、どのように廃炉が進んでいるのかご存知でしょうか。実は今現在も、廃炉は完了しておらず、苦難の道をたどっています。

世界中の原発の中で廃炉が完了したのは十数基のみで、このうちの大半は研究炉や原型炉といった比較的小さな原発です。では、大事故を起こした原発はどうなっているのでしょうか。

1979年に事故を起こしたスリーマイル島原発では、事故があった2号機の廃炉が完了しておらず、34年がたった今も「監視体制」状態が続いています。

原子炉の放射能汚染を除染できたと確認できたのは93年で、1万キロリットル以上の汚染水が発生しましたが浄化処理の後、最終的に蒸発させたということです。

86年に事故を起こしたチェルノブイリ原発では、大量の生コンを原子炉建屋に流し込んで全体を固める「石棺」という方法で、拡散する放射性物質を閉じ込めました。しかし、溶けた燃料は原子炉の炉心近くにそのまま残っており、近づけば即死するほど放射線量が高く、いずれは取り出さなくてはいけないのですが、事故から27年を経てもその工程は決まっていないそうです。