たろうまる@なかやま
個人線量計で被ばく管理
原発避難住民の不安軽減か
福島第一原発事故で避難した住民の帰還をめぐって、原子力規制委員会の専門家チームは、11日、住民の被ばく線量の測定方法を、これまでの環境中の放射線量から推定する方法から、住民が身につける個人線量計で実際に測定する方法に変更するとした提言案をまとめました。
被ばく線量は、これまでの方法で推定した値より、実際に線量計で測定した値の方が、3分の1から7分の1ほどになる傾向があります。また、被ばく線量は、生活している場所や食べ物などにより異なるため、大きな個人差があります。
そのため、福島県内の自治体や専門家からは、住民の健康を守り不安を解消するためには、推定に基づく一律の対策ではなく、住民それぞれの生活環境やスタイルに合わせた対策をとることが合理的だという指摘が出ていました。
放射線や線量計に対する知識が少ない住民も多い中で、実際に不安を解消するには、アドバイスをする相談員を養成するなど、きめ細かい対応が求められることになります。
空間線量計と個人線量計については、たろうまる放射線測定器コラムで詳しく解説しています。
空間線量計と個人線量計の違いは?