放射線測定器のたろうまる
投稿: 2013/11/08
たろうまる@なかやま

安心・安全?「トリウム原発」

今注目の次世代の原発

トリウムとは、ウランやプルトニウムなどと同様に原発の燃料となる物質です。

トリウム原発は、ウランやプルトニウムに比べて、

  • 埋蔵量が多い
  • 廃棄物が少ない
  • 核兵器への転用が困難
  • 安全性の高い原子炉を作りやすい
という特徴があります。

トリウム原発の研究は、原子力技術が開発された1960年代から、すでに行われていました。にも関わらず、トリウムを使った原子力技術は、ほとんど普及しませんでした。その最大の理由は、「核兵器への転用が難しいから」だといいます。

しかし、福島原発の事故以来、原発の危険性に注目が集まったことなどで、より安全といわれる「トリウム原発」に再び注目が集まるようになりました。

廃棄物が少なく、核兵器への転用も難しい、「安心・安全」とも思えるトリウム原発ですが、核分裂を利用した原子力発電という意味では、従来の原子力発電と何ら変わりはありません。また、トリウム原発の実現には、超えなければならない技術的な課題が多くあります。

「トリウム原発」という選択肢の存在は、今後の原子力政策のあり方について、大きな影響を与えることになるでしょう。