個人の被ばくを測定する
個人線量計
人間の被ばくを測定するための放射線測定器です。放射線測定器の中でも、人間の被ばくを測定する場合には個人線量計と呼びます。
個人線量計は、放射線の強い場所(放射線管理区域、病院、原子力発電所)などで働く作業者が身につけて使います。
もちろん自宅、出勤、仕事、旅行中における被ばく量の総量を測定することにも使うことができます。
積算線量計
積算線量とは、被ばくしたすべての放射線量の合計値です。
積算線量計は万歩計のようなものです。 放射線の強い場所に行く前に0にリセットして測定を開始します。 活動が終わった時に合計の被ばく量(積算線量)と活動時間を知ることができます。
合計の被ばく線量を知ることで、活動期間中の人体への影響を正しく知ることができます。
線量率の測定
線量率は、シーベルト毎時での放射線量です。
小型の個人線量計は測定スピードは、それほど早くないためいろいろな場所の汚染を測定するには、向いていません。
いろいろな場所の汚染も調べたい場合には、PM1703MO-II BT がおすすめです。
個人線量計は測定スピードは遅いですが、測定値はすべてのPolimaster製品はほぼ同じ値になります。
測定結果を地図に
PM1211 は、スマートフォンと接続できる Bluetooth 無線通信機能付きです。 付属の無料アプリを使うことで、スマートフォン内蔵のGPS位置情報を使い 数秒おきに測定した放射線量をGoogle マップにリアルタイムに記録します。
測定して移動するたびにリアルタイムに Google マップ上に測定値が表示されます。 設定を変えることで、1メーター進むたびに、数秒おきに線量率を地図( Google Map)に記録することができます。 身の回りの汚染状況を地図としてまとめることができます。
警告アラーム
PM1211 は、今現在の線量率と積算線量を常に監視しています。
警告アラームの発動値を超える放射線量が発生すると、即座にアラーム音で警告します。 放射線の強い場所に行く場合や、毎日の線量率監視に利用することができます。
警告アラームは、パソコンやスマートフォンを使うか、測定器本体でも設定できます。
電池長持ち24ヶ月
PM1211は、充電式です。1回の充電で約 12ヶ月動作します。長期間の記録を安定して取得することができます。
Bluetooth 接続でスマートフォンと接続する場合でも約12ヶ月の動作が可能です。
開発者向け
PM1211 の Bluetooth 無線接続は、通信仕様を公開することができます。
iPhone やAndroidtなどのスマートフォンと接続できる小型の測定モジュールとして利用することができ、様々な放射線測定アプリケーションを開発できます。
線量管理アプリに対応
PM1211 やその他のPolimasterの線量計は、Windows 版線量管理アプリに対応しています。
多人数の被ばく情報をデータベースで管理し被ばくの多い利用者に警告を出すことができます。
一人で使う場合でも1年、5年、、、といった長期間での被ばく情報をグラフとして表示することができます。
Google マップに放射線測定結果を表示
スマートフォン用アプリ Polismart 放射線測定・地図作成システムでは、誰でも簡単に高精度な測定地図を作成することができます。
マッピングの作成は、記録開始ボタン を押してから、記録停止ボタン を押すだけです。この間のすべての測定情報がGoogle マップ上にリアルタイムに表示・記録されます。
設定された値以上の放射線量を見つかると、緑・黄色・赤の3色で色分け表示されます。
記録容量は、iPhone/iPad/Android の空き容量になりますので、数の多い測定記録にも対応することができます。
アプリには以下の機能が備わっています。ぜひご活用ください。
- 線量率(μSv/h)の測定
- 線量率に対しての2段階・警告アラーム
- 積算線量の測定
- 積算線量に対しての2段階・警告アラーム
- 放射線測定を地図化する追跡機能
- 保存された測定データの閲覧機能
- 保存された測定データを地図上でまとめて見る測定マップの合成機能
- 測定結果を Csvに出力、メールで送信
簡易サーベイメーター機能を搭載・iPhone,Android 対応・空間線量計
持連続稼働24ヶ月
個人線量計 PM1211 は、平時の放射線量の場合、電池による稼働時間は約24ヶ月です。長期間の被ばく線量を連続して監視することができます。
大型液晶ディスプレイを採用したスティックタイプの線量計です。ポケットに入れて持ち運び場合でも、据え置きでも、どちらでも使いやすい形状になっています。
スマートフォンとの接続機能も搭載しており、Bluetooth 接続時でも約12ヶ月稼働します。
線量率モード
被ばく線量をシーベルト単位で表示します。
積算線量モード
測定開始からの合計の被ばく量を示す値です。積算線量はリセットすることができますので、作業開始前に0にしてから測定を開始できます。
時計モード
現在時刻の表示と目覚ましアラームを設定できます。
温度計モード
室温を表示します。
測定値の保存モード
ボタンを押したときにその時点での線量率や積算線量の値を保存できます。
スマートフォンとの接続モード
Bluetooth 機能を ON/OFF できます。電池の消耗を防ぐために通常は OFF にしてください。
積算時間モード
積算を行った時間・分が表示されます。
探索モード
探索モードでは、放射線の強さに応じて音アラームがなります。線量計をサーベイメーターとして利用する機能です。
USB接続モード
パソコンと接続して線量管理アプリと接続します。 長期間の被ばく情報をパソコンに蓄積することができます。
線量管理ソフトウェア
いつ、どこで線量が高かったのか詳細に把握できます。
測定器に付属している線量管理ソフトウェアは、一人から数百人規模のチームの線量管理を 1台のパソコンで行うための付属ソフトウェアです。
利用者と放射線測定器のシリアル番号をパソコンに登録することで、数年にわたる被ばく管理をパソコンで行うことができます。 対応できる測定器は、PM1610, PM1211, PM1208M, PM1621M, PM1603 です。 種類の異なる放射線測定器からのデータでも、同じソフトウェアが利用できますので、1台のパソコンで管理できます。
家族全員の被ばく線量を管理
線量管理ソフトは、利用者名と放射線測定器のシリアル番号を一組として記憶します。
定期的にパソコンと接続して、データ取り込みボタンを押すだけで、シリアル番号を元に、利用しているユーザの被ばく管理データがパソコンに保存されるようになります。一人で使う場合から、数百人で使う場合まで、従業員・作業員・家族の被ばく線量を効率的に管理できます。
Polimaster の線量計は、最短1分ごとに線量率・積算線量を記録でき、年間を通じて詳細なデータを残すことができます。積算線量の高い利用者は、1週間、1ヶ月といった短期間で警告を出すことができ、いつ、どういった時間帯に高い放射線を浴びたのか、詳細な解析を行えます。
放射線量管理のための付属ソフトウェア
Windows で動作します
時計に記録された分単位での線量率、積算線量を、パソコンでグラフ表示できます。
外出先から帰宅したら、パソコンにデータを取り込むという作業を繰り返すことで、年単位、月単位での正確な線量管理ができます。 アラームを設定が行えますので、1日や1週間という単位で、急激に増える被ばく線量を即座に把握することができます。
放射線管理ソフトウェアの使い方
データ転送はとても簡単です。
あなたが使う放射線測定器をパソコンに登録し、帰宅後、パソコンにつなげてボタンを押すだけの簡単操作です。1ヶ月、1年、といった長期間のデータをすべてパソコンに取り込むことができます。
あなたの名前と、測定器の番号をパソコンに登録します。1台のパソコンで、複数の測定器を管理できます。
レジャー、旅行、出勤などいつもの生活で、測定器を持ち歩きます。カバンの中に入れておいても大丈夫です。
1週間に一度は、パソコンと接続して、データを取り込みます。ボタンを押すだけで、測定器から簡単にデータが転送され、グラフ表示できます。
年間の追加被ばく線量1mSvと、空間線量率・毎時 0.23μSv/h
環境省では、除染を実施する地域の条件として毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)以上の地域と定義しています。この測定器は空間線量計となっており、この数値を測定することができます。
その算出の基準となっているのは、年間で許容できる追加の被ばくを1ミリシーベルト(mSv/年)としたことです。
年間の被ばく量を一時間当たりに換算すると、毎時0.19 マイクロシーベルト(μSv/h)と考えられます。(1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを仮定)。 さらに日本では平均的にどの地域でも自然放射線として毎時0.04マイクロシーベルト(μSv/h))があるため、これを加えて合計で0.19+0.04=0.23μSv/h という上限値が定められています。
身の回りでもこれより高い放射線が検出された場合には、注意が必要となります。
シーベルト単位は、スウェーデンの放射線物理学者で放射線防護に業績のあったシーベルト氏の名前に由来しています。
放射線測定結果を地図に表示
追跡モードでは、簡単な操作で放射線測定結果を地図に保存できます。
追跡モードの設定を確認します。ここでは、5メートルおきに自動的に測定点を保存し、1分おきにも自動保存します。
その他、線量率のアラーム設定値(しきい値)を超えた場合にも自動記録するに、チェックを入れておきます。
それでは、測定開始です。
記録ボタンを押します。
歩き始めます。今回は、普通の速度で歩いてみました。
設定どおり、5メートル移動すると、1ポイントの測定点が順次、現れていきます。
近所をぐるっと一周してみます。
最後に、測定停止の ボタンを押します。
測定データに名前を付けます。
履歴には、測定記録が残ります。これを開いてみましょう。
今回、歩いた経路の線量率の変化がグラフ(上)として、表示されます。なかなか便利ですね。
積算のグラフ(下)は、累積なので右肩あがりになります。
地図ボタンを選択すれば、測定結果を地図上に見ることができます。
たろうまるの安心サポート体制
高性能な放射線測定器を、ずっと安心してお使いいただくために、最高のサービスを提供したいと考えています。
いつでもご遠慮なくお問い合わせください。
校正と点検
たろうまるは、正規販売店です。
測定器の販売、点検・校正、技術サポートまで、メーカーの技術者から教育を受けたスタッフが対応しております。 購入頂いた線量計、放射線測定器、サーベイメーター、食品用放射線測定器は たろうまるを経由して、メーカーでの修理、点検、校正を行うことができます。
安心の修理体制
メーカー保証期間、保証後も、修理は承っております。
修理品の送料につきまして、
弊社側からの発送の場合は弊社負担、お客様側からの発送については、お客様のご負担となります。あらかじめご了承ください。
サポート
すべての製品は、10年間以上利用されることを想定した耐久性のある設計です。 お求めいただく測定器は、長い期間お使いいただく製品になります。
たろうまるでは、お客様が製品を使用している間ずっとサポートを行っていく体制をとっております。 使い方、修理、校正、点検など、あらゆる場面において技術スタッフが、いつでも対応しております。
線量計 PM1211 仕様
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製品の分類
個人線量計 -
サイズと重さ
高さ :48 mm
幅 :128 mm
厚さ :20 mm
重さ :130 グラム
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検出器
ガイガーカウンター -
表示
バックライト付き液晶ディスプレイ。 -
線量率の測定
0.1 μSv/h ~ 100.0 mSv/h エネルギー補償あり -
線量率の誤差
±15 % -
積算線量の測定
1 μSv~25 Sv -
感度
150 cpm/(μSv/h) -
エネルギー応答
±29%
(48 keV~3 MeV, 0.662 Mev 相当 (Cs-137)比) -
校正
-
電池
CR2450 ボタン電池 -
動作時間
- 24か月
- 12か月(スマートフォンとの接続時)
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警告アラーム
今現在の放射線量と、積算での放射線量の総量が、設定値以上になるとアラームが作動。アラームは、3タイプから選択できます。- 音アラーム
- 画面表示
- 光アラーム
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警告アラームの設定できる段階
- 線量率:2段階
- 積算線量:3段階
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線量と積算値の記録メモリ数
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防水・防塵
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取扱説明書
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線量管理ソフトウェア
USB接続でかんたんに接続。- 分単位で記録した積算線量・線量率のグラフ化・印刷
- 線量計の設定変更
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Windows 対応
Windows 10, 11
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Android 対応
Android 6.0以降が必要です。Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
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iPhone 対応
iOS 8以降
Bluetooth LEに関しては 4.0 接続が必要です。
-
動作環境
-40度~+60度 -
信頼性テスト
平均製品寿命 10年 -
保証
メーカー保証1年、初期動作保証 -
ダウンロード
-
搭載機能