放射線・環境計測委員会

電気学会

電気学会の委員会で、
ポリマスター製品の紹介発表を行ってきました。

ポリマスター製品について発表

慶應義塾大学 理工学部物理情報工学科の松本教授から、放射線・環境計測委員会へ招待いただき、 ポリマスター製品の特徴や、機能について紹介する発表を行ってきました。

産総研の黒沢忠弘先生の発表は、とても参考になりました。
いくつかこちらでご紹介したいと思います。

こちらの資料は、公開の許可を頂きました。 発表されたものとは同じでありませんが、とても参考になるかと思います。

なぜ測定器によって値が違う?

放射線測定器で同じ場所を測定しても、値が、まったく違うのは、どういう訳か?
(1)(2)(3)(4)は、同じく地表 1m で測定した物だが、いったい、どれが正しい数値なのだろうか?

産総研・放射線測定器

実は、(2)(3)の測定器は、ベータ線を拾ってしまっています。

通常ガンマ線は、測定器をほとんど貫通するほど透過力が強い物です。
ですが測定器にベータ線が入ってしまうと、ほとんど100%測定器の測定値に影響を与える事になります。
そのため(2)(3)の測定では、値を大きく出てしまっているのです。

たとえば、(3)の測定器でも、(4)のように地表面からのベータ線を、アルミの板で遮蔽すれば、
(1)=(4)のように測定値としては、近い値になるわけです。
(1)(4)が、この場合正確な値というわけです。

これらの測定器は、性能が悪いわけではありません。正しい測定方法の知識が必要なのです。