PM1703MO-II BT 取扱説明書

スマートフォン対応・高感度・積算サーベイメーター

探索モードのアラーム感度

探索モードでは、今現在の放射線量よりも、一段高い放射線を検出するとアラームが鳴る仕組みです。 アラームが鳴る感度(係数 n と呼ぶ)は、設定モードで調節することができます。

探索アラームの感度を高くすると、わずかな放射線量の増加でもアラームが鳴ります。その代わりに、誤検出の割合も増えます。 また感度を低くすると、より高い放射線源にしか反応しなくなります。通常のご使用の範囲では、感度の設定値は、変更する必要がありません。

初期値(5.3)では、ホットスポット(放射線源)探索に対して、適切な値になっています。

アラーム感度は、1.0~9.0 の範囲で変更できます。こちらの手順で変更できます。 ライトボタンを押すと、 係数 n の値が小さくなり、モードボタンを押すと、係数 n の値が大きくなるように設定を変更できます。

測定器の探索感度

n の値は、最初は、5.3 になっています。係数 n の値を大きくすると、感度が鈍くなり、より高い放射線源にしか反応しなくなります。係数 n の値を小さくすると、環境中の放射線量よりもわずかに高い場合でもアラームが鳴るようになります。

探索モードのアルゴリズム

探索モードでは、最初に基準となる地点(比較的放射線量が低い場所)の放射線量(カウント値 c)を測定します。この値 c を測定器が記憶します。

探索モードが動作している間は、以下の式をつかって放射線量 Y (カウント値)を計算して、その後のカウント率が値 Y に近づくにつれて警告アラームの鳴らす頻度が多くなるように設計されています。

探索モードのアルゴリズム

たとえば c = 100 cps の場合、Y = 153 cps となります。100~153 cps の間とそれ以上で警告アラームが鳴るようになっています。