PM1710A 取扱説明書

70,000 cpm/μSv/h、ハンディでは世界最高クラスの超高感・探索メーター

本測定器に特徴的な動作

高感度測定器は、汚染源に素早く反応させるために、特徴的な動作をします。

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平均化

測定器の内部には、測定値を平均化する2つの回路が入っています。

  • 短い時間で平均をとる回路
  • 長い時間で平均をとる回路

高い線量を測定してから、自宅などの低い線量の場所に戻った時には、長い時間の平均化回路が使われます。そのため線量の変化が遅く感じる時があります。

環境中の放射線量が大きく変化した場合には、モードボタン(上)を、CAL の表示が出るまで押し続け、環境中の放射線量を再度、測定器に記憶させ、測定をリセットすることをお勧めします。

もちろん、高い線量から、低い線量へと移動する場合でも、時間がたてば、正しい測定結果となります。

放射線が低い状態 次へ 高く変化する場合 放射線が高い状態次へ 低く変化する場合
短時間の回路の方で、線量値を画面に出します。そのため危険を、より素早く探知できます。 より長い時間の回路の方で、線量値を画面に出します。そのため、測定が、鈍いと感じることがあります。

誤差表示について

液晶画面の下段には、測定誤差%が表示されています。 15%以下の時に値を読み取っていただければ、正確な値として読み取ることができます。

PM1703MAの液晶表示

低い線量の放射線測定について

まったく同じ場所を2回測定しても、同じ測定値にならない場合もあります。 これは、放射線は不規則に出てくるという性質が原因となっています。

たとえば、ある場所を測定した時に、0.08 uSv/h だったとして、 それから軒下などの高い線量を測り、また先ほどと同じ場所を測定すると、今度は、0.07 uSv/h になるかもしれません。

どちらの測定も不正確というわけではありません。 最初の1分間の測定で、検出器に飛び込んできた放射線のエネルギーを計算したところ、0.08 uSv/h だったのです。

2度目の測定器では、放射線は、少し少なめにしか、検出器に届かなかったのかもしれません。 放射線は、不規則に出てくるため、このような現象が、発生する可能性があるのです。

たとえば、ご自宅の中など、低い線量の場所(0.01μSv/h~0.20μSv/h)の測定値を正確に見極めるには、たとえば10回測定を行い、平均値をとるなどの方法が有効になります。

測定器ばらつきについて

放射線測定器の設定ソフトウェア PRD

測定器本体の解説は、以上です。

続いて、パソコンと測定器を接続して利用する放射線測定器の設定ソフトウェア の説明もご覧ください。