放射線を勉強中

放射線測定器の感度とは?

感度といえばデジカメも?

デジタルカメラの感度といえば、わずかしか光がない暗いところでも写真を写せる能力として知られています。放射線測定器の感度も、それにまったく同じです。わずかしか放射線がないところでも測定できる能力のことになります。

暗い場所、放射線が少ない場所でも測定できるわけなので、感度が高い放射線測定器は、放射線を捕まる能力が高いことを意味しています。

感度=放射線を捕まえる能力

放射線測定器の感度とは、放射線を捕まえる能力の高さを示す数値です。放射線測定器の感度は、単位 cps/(µSv/h)です。

意味は 1.0 µSv/hの強さの放射線のある場所に放射線測定器を置いた場合に、1秒間にcps個の放射線を捕まえることができる、という意味になっています。

感度=能力が高い放射線測定器は、感度の数字が大きいということができます。たとえば、5cps/(µSv/h)と 100cps/(µSv/h)の2つの感度の検出器がある場合、1秒間に5個の放射線を捕まえる能力がある検出器と、同じ環境に置いてある場合に1秒間に100個の放射線を捕まえれる能力がある、と解釈することができます。

どちらも正確で正しい測定はできます。

どちらの測定器を使っても測定値は変わりません。ですが放射線をたくさん捕まえる能力がある方が短時間で正確な値が得られます。

片方は5秒で測定できるのに対して、感度が低いと5分かかるといったことがあります。感度が高い放射線測定器を使えば、短時間で測定できるため、持ち歩いて広い範囲を測定することができます。感度が低い場合には、広い場所も測定できますが、1か所で5分滞在して次に進む必要があるため、時間がかかりすぎることがあります。いろいろな用途に使いたい場合にはできるだけ感度の高い測定器を選ぶことをお勧めします。

放射線測定器の感度を解説