放射線とは?
身の回りの放射線
「放射線」といえば、病院でのレントゲン撮影が一番身近な放射線の例です。そしてレントゲン撮影よりも身近な放射線といえば、可視光です。つまり目で見ている光も放射線です。
放射線とは、運動エネルギーを持って空間中を飛んでいる素粒子たちのことを意味しています。そのため飛んでいる光や電磁波も広く言えば、放射線になります。
人体に影響がある放射線とは?
可視光が放射線だとすると光も危険なのか?ということですが、ご存じのとおり太陽の光や可視光は安全です。
一方、X線やガンマ線は危険なものとして考えられています。この違い、つまり危険な放射線か安全な光なのかの違いは、放射線のもつエネルギーの大きさによって区別することができます。
放射線を飛んでいる粒子として考えて、何か他の物質に当たった時に表面にある電子を吹っ飛ばせるエネルギーがあるかどうかで、危険度合いを判断できます。エネルギーの大きな放射線の場合、物質の表面にある原子の電子を吹き飛ばすことができます。これほどエネルギーがある放射線の場合には、人体の遺伝子を破壊する能力があるため安全ではない、ということができます。
電離放射線
原子から電子を分離できるエネルギーがある放射線を電離放射線と呼びます。可視光などエネルギーが低い放射線は非電離です。非電離の放射線は、人体に照射されても基本的には無害といえます。