ガンマ線とは?
光子ってなんだ?
ガンマ線とは原子核から出てくる光子です。光子とは、光と思っていただいてよいかと思います。
原子核が持っている余分なエネルギーを使って、ガンマ線という光を放出します。この光(ガンマ線)は物質を突き抜ける透過力が強く、遮蔽するには10cm ほどの鉛の板が必要になります。たいていの建材や家具などは簡単に透過してしまいます。
ガンマ線は、原子核が持っている余分のエネルギーが放出された光と覚えておくとよいかと思います。
X線とガンマ線の違い
ガンマ線によく似た光に X線があります。病院のレントゲンに使われているX線のことです。X線も原子から出てくる光です。X線とガンマ線の違いは、以下の点に集約されます。
放射線の種類 | 放射線が発生する場所 |
X線 | 原子核の外側の電子が回っている場所 |
ガンマ線 | 原子核の中 |
ガンマ線は、原子の中心、原子核がもつエネルギーが放出されることで出てくる光です。一方、X線はある原子に他から電子が飛んできてぶつかる、他から放射線が飛んできてぶつかることで、その原子の外側の電子が回っている場所から出てくる光(放射線)です。
このように発生場所による差でX線とガンマ線の違いを考えてるのがよいかと思います。ですが、両方とも光子(光)ですので、エネルギーに差もありますが、呼び名は違いますが基本的には同じものです。
そのため放射線測定器のガンマ線に対応できるものは、たいていの場合 X線にも対応することができます。