windows 10 で赤外線ポートを使う

Windows 10 で赤外線ポートを使う

Windows 10 で赤外線ポート(IRDA)を使う方法

Windows 10 では、赤外線ポート(IrDA) がサポートされていません。同じパソコンでも、Windows 7 では使えたのに、アップグレード後には、使えなくなります。

以下の手順を行うことで、Windows 10 でも赤外線ポートを使うことができます。アップグレード前に赤外線ポートのドライバーがあるかないかによって、もしかしたら差が出るかもしれませんが、 こちらで確認できた方法をご紹介致します。

このページでは、赤外線ポートのドライバーもダウンロードできます。

目次

Windows 10のバージョンによって対応が違うため、バージョンを確認後は対応する解説に進んでください。

  1. Windows 10のバージョンを確認しよう
  2. 赤外線ポートのドライバーをダウンロード
  3. ドライバーのための設定
  4. Windows 10 ver 1511~1809 の場合
  5. Windows 10 ver 1903の場合
  6. Windows 10 ver 1909~20H~の場合
  7. 赤外線ポート・ドライバーのインストール

Windows 10のバージョンを調べよう

古いWindows 10では赤外線ポートが標準では対応していません。

新しいバージョンのWindows 10(ver 1903 以降)では、設定がやりやすくなっています。古いバージョンをお使いの場合には、Windows Update で最新版に更新することをおすすめします。

Windows 10のバージョンを調べる

Windows 10、左下の[スタート]ボタンを右クリックして[ファイル名を指定して実行]をクリックします。

名前]のテキストボックスに[winver]と入力して、[OK] ボタンをクリックします。

winver

赤枠の部分が Windows 10のバージョンです。

Windows 10で赤外線ポートを使うのであれば、1903より新しい方がよいです。 古いバージョンをお使いの場合には、先の手順に進む前に Windows Update を何度か行い最新版の Windows にすることをおすすめします。

Windows 10のバージョンをここにある

赤外線ポートのドライバーをダウンロード

ドライバーファイルは、こちらからダウンロードできます。

デバイスドライバーは、32 bit版、64 bit版の2タイプがあります。ご自身の Windows 10 がどちらのバージョンか分からない場合には、 こちらを参考にして 32, 64 bit のどちらかを判定してください。

このファイルは、SigmaTel 社の赤外線ポートドライバーです。ほとんどの場合、このドライバーで赤外線ポートは動作するはずです。

私が確認したもの

こちらでは、6タイプの赤外線ポートの動作を確認しています。

赤外線ポートを購入できるところは少なくなりましたが、このような中国サイトからも購入できます。こちらの3つはすべての SigmaTel のドライバーで動作が確認できました。

動くかどうかは買って試してみるしかない、、と思います。それほど高価なものではありませんのでダメ元で試すのがよいかと思います。私の経験ではほとんどすべて動くと思います。 こちらから動作報告いただけるか、お持ちのブログ等で報告いただけるとうれしいです。

赤外線ポート Sigmatel

SONY 赤外線ポート VGP-URM10 SONY製のVAIO - 赤外線ポートVGP-URM10だけはどうしても動作しません。 これをSigmaTel のドライバーで試すとPCがフリーズします。古い製品なので入手は困難だと思いますが...

赤外線ドライバーをインストールするための事前設定

最新版のWindows 10では、ドライバーファイルに署名がついていることが要求されています。

署名とは、どの開発会社が作ったのか?といった情報になります。ですが赤外線ポートなど古いドライバーには署名がないものがあります。

署名なしでもドライバーをインストールするには、以下の設定が必要です。

こちらのStep 3も同様の解説です。参考にしてみてください。

1. Windows 10の左下のスタートメニューから歯車マークの[設定]をクリックします。

2. [更新とセキュリティ]を選択します。

3. [回復]の【PCの起動をカスタマイズする】から[今すぐ再起動する]を選択します。

Windows 10 設定

4. オプションの選択画面で[トラブルシューティング]を選択します。

5. 次に[詳細オプション]を選択します。

6. [スタートアップ設定]を選択して、パソコンを[再起動]します。

Windows 10 オプション Windows 10 トラブルシューティング Windows 10 詳細オプション Windows 10 スタートアップ設定

7. 起動後、右のような画面で、キーボードの数字 7 を押して、"ドライバー署名の強制を無効にする" を選択します。(F7キーでも大丈夫です。)

8. Windows 10 が、開始されます。

9. Windowsが起動したら署名なしドライバーがインストールできるようになります。

Windows 10 スタートアップ設定

赤外線ポートとWindows 10 : ver 1511~1809 の場合

Windows 10 で、コマンドプロンプトを開きます。

一番下の赤枠に、cmd と入力すると、すぐに開くことができます。

右クリックして、管理者として実行してください。

windows 10 コマンドプロンプト
こちらを入力して、リターンキーを押します。
netcfg –u ms_irdanetcfg –c p –I ms_irda

ここで、パソコンを再起動します。

Windows 10 IRDA

続けて、こちらを入力して、リターンキーを押します。

netcfg –u ms_irdanetcfg –c p –I ms_irda
Windows 10 IRDA

ここで、パソコンを再起動します。

再起動したら、再び、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。

続いて、こちらの2つのコマンドを入力します。

sc query irda
sc query irmon

赤枠のところが、RUNNING になっていれば、成功です。

Windows 10 IRDA設定

ドライバーのインストールに進みましょう。

赤外線ポートとWindows 10 ver 1903の場合

ver 1903の場合だけ特別な設定が必要です。

  1. Windows 10 の左下のメニューに powershell と入力します。
  2. 右クリックして管理者として実行します。
  3. 以下のコマンドを入力します。途中で時間がかかる場合がありますので、少し待ちながら実行してください。このコマンドは、赤外線のドライバーを削除して再インストールするような手順になっています。これを行うことで赤外線ドライバーが正常に動くようになります。
コマンドの順番 実行内容 実行するコマンド
1 赤外線ドライバー状態を表示 get-WindowsCapability -online -Name "Network.Irda~~~~0.0.1.0"
2 赤外線ドライバー削除 Remove-WindowsCapability -online -Name "Network.Irda~~~~0.0.1.0"
3 赤外線ドライバー追加 add-WindowsCapability -online -Name "Network.Irda~~~~0.0.1.0"
4 赤外線ドライバー状態を表示 get-WindowsCapability -online -Name "Network.Irda~~~~0.0.1.0"

これで赤外線が動くようになると思います。ドライバーのインストールに進みましょう。

赤外線ポートとWindows 10 ver 1909~20H~の場合

このバージョンになってくると設定が簡単になってきます。

Microsoftが赤外線ドライバーのための専用の設定画面を用意してくれています。

  1. デスクトップ左下の「スタート」をクリックして、ギアのアイコン「設定」をクリック
  2. 「アプリ」をクリック
  3. 「アプリと機能」をクリック
  1. 「オプション機能」をクリック
  2. 「機能の追加」をクリック
  3. 「IrDA赤外線」を選んで「インストール」をクリックします。
  4. パソコンを再起動したら、ドライバーのインストールに進みます。

赤外線ドライバーのインストール

デバイスマネージャーを開く

Windows 10 では、キーボードの Windows マーク のキーと、x キーを押すと、 メニューが表示されますので、この中から「デバイスマネージャー」を選択してください。

あるいは、Windows 10 の右下の窓のマークを、右クリックしても、同じ便利なメニューが出るようです。

「デバイスマネージャー」を開いてください。

最初は、赤外線デバイスのところに、黄色のアイコンが表示されているかもしれません。この状態では、まだ赤外線ポートは、動作しません。

デバイスを削除します。

この黄色になったデバイスのところで、右クリックして「削除」を選択します。

チェックをいれて、デバイスソフトウェアも削除します。

その後、再度、USBポートから赤外線デバイスを抜いて、再度、指してみます。

デバイスを削除します。

赤外線デバイスを再び、差し込むこと、このような表示になります。もし、そうなっていない場合には、再度、削除してください。

赤外線ポートが、「不明なデバイス」として分類されています。これを右クリックして、「ドライバーソフトウェアの更新」を選択します。

こちらを選択します。

こちらを選択します。

ドライバーファイルを選択します。

ドライバーファイルは、こちらからダウンロードできます。

デバイスドライバーは、32 bit版、64 bit版に別れています。ご自身の Windows 10 がどちらのバージョンか分からない場合には、こちらが参考になります。

ダウンロード後に、圧縮書庫のファイルを取り出して、デスクトップ等においてください。

ダウロードした圧縮書庫 ZIP の中に入っているドライバーを選択します。

インストールする、という方を選択します。

これでデバイスドライバーが、インストールされました。

ですが、依然として、黄色のアイコンになっている場合があります。この場合には、このアイコンを右クリックして、「プロパティ」を開きます。

こちらの図では、S110 という名称のデバイスになっていますが、SigmaTel になっているかもしれません。このあたりはお使いの赤外線ポートによって、少し異なることがあります。

詳細設定のタブを開きます。

Infrared Transciver Type が初期値は、SigmaTel 4012 [Default] になっていますが、これを、SigmaTel 4000 に変えます。

OK を押すると、黄色のアイコンが外れて、赤外線ポートが使えるようになります。

これで、黄色のアイコンが外れたら、赤外線ポートを利用することができます。

もし、依然として、黄色のアイコンが外れない場合には、一つ前の手順に戻って、 Infrared Transciver Type の値を、他に切り替えてみてください。